前回も触れましたが、救急車に乗る時に渡された病院セットのかばんには肝心の資格確認書が無く本人もどこにあるのか分からぬまま。病院から帰宅後、徹夜明けのまま実家中を探し回り何とか見つけて病院に戻り入院手続きを済ませました。
今回は、その帰りのお話です。
徹夜明けの朝の資格確認書捜索、そして入院手続きを済ませホッとしたのも束の間。
次なるミッションは、
「早急に現在飲んでいる薬を全て病院に提出する」
疲労困憊の中、仕方なくまた実家へ寄ります。
薬を持ち出しておけば明日はきっと楽になる。
「テーブルの横にまとめてある」
その言葉を信じて。
実家に着くなり、居間のテーブルあたりを探すと確かにあるにはありました。
ところが、困ったことにあちらからこちらから色々とたくさん出てきます。
飲んでいるもの、いないもの、処方されたまま放置で明らかに飲んでいなそうな漢方薬なんてざっとふたつき分はある。
飲まないのならそもそも処方を断ればいいのに。
そして、市販薬に至っては期限切ればかりがゴロゴロと。
以前から薬剤師さんに管理を提案されていたのに、母はそれを頑なに断り続けてきました。
かといって、 私が手を貸そうものなら「漁ってる」「自分で出来る!」と怒ります。
結局、本人の”プライド”を守った結果が、これです。
正直、どれがどれだか分からないので、明らかに古いものは私の判断で処分し、残りをすべて袋に詰めて入院先の薬剤師さんに事情を話し薬の整理を託すことにしました。
実際に常用が必要な薬を担当医に確認し、不要なものは整理してくれました。
その時々の症状に合わせて処方されていた薬を現在必要な物のみにしてもらったところで、現在に至るまでその症状がぶり返したような事もなく、必要のない薬を処方され続けていたんだなと改めて思いました。本当にもったいない。
そして、探し物をするうえで困ったのが面会の制限時間。
お世話になった病院では、面会時間は15分、1患者1日1回限りでした。
さすがに入院初日は多少大目に見てくださいましたが、問題は翌日以降。
気ままな自由人だった母、実家のどこに何があるのか全くわからない私は
”実家で探す→見つからず→病院へ行く→15分の間に身の回りの世話と隠し場所を聞き出す”
そんなの…不可能に決まっています。
だってそもそも、本人は人の話なんてさらさら聞く気がありません。
”自分がしゃべりたい”が先です。
私がしゃべってるんだから聞け!と怒り出す始末。
そしてどんな大事な話かと思えば、人のあれこれや、愚痴、悪口、文句ばかり。
その都度たしなめたところで変わるはずもなく、本当に”嫌な患者”です。
病院のスタッフの方々には申し訳ない思いでいっぱいでした。
病室に入ると同時に先手を打って重要なものだけ聞いても、「どこだっけね。分からない」といわれ、自分のおしゃべりに興じる始末。
どこまで把握しているのか、はたまた話を聞かない腹いせなのか…。
そして、本人が動けないので携帯電話でのやり取りもできず。
ショートメールを試みるも、また使い方を忘れ使えなくなったらしく音信不通…
このような状況だけみると、”初期の認知症では?”とも思いましたが、CTやMRI画像から”脳の萎縮はありません”という説明だったので、どうやら認知症ではないようです。
もともと若いころから、承認欲求強め、”子供の為にあえて厳しく接する”という名の突き放し?、そのくせ過干渉気味で自分が一番正しいと思っているような感じの人だったせいか年を重ねた今、なかなか一筋縄ではいきません。
それでも、父の時のように穏やかに接し続ければ何とかなるとこの時は思っていました。