前回少しお話ししましたが、徒歩10分圏内に住む母が脳梗塞を発症し、介護認定を受けました。
今回は、そのはじまりとなった夜の出来事を。
あれは夏の深夜。
時間は午前1時少し前だったと思います。
枕元のスマホが鳴り目が覚めました。
また我が子が終電逃したか?
もー寝かせてくれよと思いつつ電話を取ると
「トイレに起きたんだけど、大量の汗で…起きたいのに起き上がれない」
息も絶え絶え、という感じの母からでした。
私も寝起きで状況を整理しきれず、とりあえず熱があるのか聞くと、
「そんなの分からない!とにかく起きられないんだよ!」
と怒りだし…なんだか様子がおかしい。
でも、この時点では“何が起きているか”までは分かりません。
ハンズフリーにして通話を続け、実家へ向かうため身支度を整えながら、救急車を呼ぼうと説得しましたが本人は渋っていました。
プライドもあるし、「大げさにしたくない」という気持ちが強かったのだと思います。
そのやり取りをたまたま聞いていた私の子ども(成人済み)が
「ちょっと変だから呼ぶよ。本人の同意とか関係ない」
と即119。
そのまま先に母の元へ向かってくれました。
結果的に、この判断がすべてだったと思います。
私も母との通話を続けながら向かいましたが、到着したときにはすでに救急隊の方が対応してくださっていました。
ベッドから搬送する準備をしている間、本人は”大量の汗と起き上がれない以外は特に症状はない”と説明していました。
ですが、いざ救急車内で血圧を測ると200超え。
その場で「脳梗塞の疑い」と判断され、救急病院へ受け入れ要請をしてくれています。
正直、この時点でも私は“脳梗塞”は思いつかなかったし半信半疑でした…
だって、顔の歪みもないし、受け答えもできている。
よく聞く典型的な症状とは違う印象だったから。
この状況で脳梗塞を想定できる人ってどのくらいいるんでしょう。
もしあの場に私ひとりしかいなかったら、
”命に関わるほどではない”
と判断して、救急外来を自分で探していたと思います。
救急車を呼ぶべきかどうか…私たち素人には本当に判断が難しいなとつくづく感じました。
救急隊の皆さんのおかげで、母は私への電話から30分弱で救急病院へ到着することができました。
そして、検査の結果、脳幹の「橋」と呼ばれる部分の脳梗塞と判明し、すぐに点滴による治療が始まりそのまま入院となりました。
夜間ということもあり、細かい説明や手続きは夜明け以降。
ひとまず必要最低限の対応だけを終え、この日は一度帰宅です。
ずっと気を張っていた分、夜勤で対応してくださった看護師さんの笑顔と優しさが身に染みる夜でした。
この時は今後の予測も全く立たず、命に関わるのか、今後どうなるのかすら分からぬまま病院を後にすることに。
時刻は午前4時。
念のため実家に寄ると案の定…
戸締りこそされていたけれど、エアコン回りっぱなし、電気つきっぱなし。
夫と我が子に託したのに。
まぁ、こんなもんよね… からの後始末。
こうしてこの日は夜が明けていきました。